大河ドラマ「天地人」 第10回 二人の養子

カテゴリ:天地人
日時:2009/03/08 21:49

「イケメン」……。

デタラメアバンタイトルは、今回も暴走。時代劇の前振りで「イケメン」を連呼するな。頭の悪い女子高生レベルじゃないか。

それから、演出がまたまたダメダメ。さすが高橋、期待を裏切らない。シーンのつなぎにストップモーション&オーバーラップ使いすぎ。というか、シーンのつなぎ方が全部同じ。1回だけなら効果的かもしれないが、多用しまくりではシラけるだけ。ブラックアウトしたシーンなんか、放送事故かと思った。

さて、前回ほとんど前振りもなく夜討ちをかけてきた柿崎晴家。景勝を「長尾政景の子だから」という理由で否定するわけだが、それで「北条氏康の子」はOKという感性が分からん。上田衆との軋轢も、前回唐突にあっただけだしなぁ。

角田……木の棒(なんだこれ?)を失って素手になった方が強いな。『北条時宗』でモンゴル軍をグーでボコってたのを思い出すぜ。で、小麦粉まみれで絶命。まさか、大河ドラマで安バラエティの罰ゲームオチを見せられるとは思わなかった。安いドラマですな。 何のつもりか、どう考えてもムチャクチャ寡兵な夜討ちで案の定返り討ちにあったマヌケ柿崎の一件により、ようやく話が動き出す。

ワビを入れに来た景虎を、必要以上に問い詰めてムッさせる兼続。どう見ても御館の乱の仕込み完了です。本当にありがとうございました。なるほど、直江兼続の、「無駄に相手を非難して、事態を悪化させる」スキルが発動したというわけですね。こうして上杉を2つに分け、さらに将来は領地を120万石から30万石に減らす、と。兼続、優秀すぎるぜ!

上杉領大幅削減の立役者である「知将」兼続。パパのアドバイスで本丸(実城)ゲットに奔走。パパのアドバイスは原作の通りですな。そして、原作通り景虎勢と小競り合いを繰り広げる。

いまだ敵を切ったことがない(切れない?)兼続君だが、弟に向かって頼もしいブラザーっぷりを見せる。喜平次犬事件のときといい、景虎の家臣だけには平気で刃を向けるんだな。七尾城攻め時の「敵兵に対する」ヘタレっぷりとは大違いである。でも、「せーの」で投げ落とすのはいかがなものか。そんなに俺を笑わせたいか。

兼続がただ走ってるだけのシーンが延々と続くのは何だ? ブッキーのイメージビデオか? 時間を有効活用することはできんのか。「視聴者の時間」だって無駄になるんだぞ。

ラストシーン。景虎の屋敷に忍び込み、景虎に見つかってしまう兼続。兼続に刀を抜いた景虎。いいぞ、こんなバカ切り捨ててしまえ。マジで、その方が上杉のためなんじゃないか?

そういえば、今回は恒例の「兼続君のメソメソコーナー」がなかったな。すごく残念だ。