大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第1回 湖国の姫
カテゴリ:江~姫たちの戦国~
日時:2011/01/09 23:47
強烈な地雷臭で要注目だった「江~姫たちの戦国~」。ついに始まりましたね。第1回全体としては、いろいろとツッコミどころはあるものの、「まぁこんなものかな」といったところでしょうか。脚本がアノ迷作「篤姫」の人なのでハードルをヒジョーに下げていましたし、そもそも私は基本的に第1回はポジティブなスタンスで見るんですよ。
ただ、予告を見ていると、今後もカンボジア並みの地雷原が広がっているようですね。天地人のときは「我慢して見る」ことの馬鹿馬鹿しさに心が折れてしまいましたが、今年は最終回までたどり着けるでしょうか。頑張りたいと思います。
では、以下で感想をつらつらと。 オープニングの、上野樹里の舞。……アレは何でしょう? ロボットにカクカクと日舞を踊らせてる感じ? 上野樹里はイメージとして出てくるだけにして(篤姫とカブる?)、舞は能面を付けたちゃんとした人に任せるとか(これは花の乱になってしまうか)。まぁ、私がオープニングで見ているのはキャストなので、映像はスルーできちゃうんですが。
最初のシーンは、子役を使う大河ドラマのお約束。本役の顔見せです。天正11年(1583年)ですから、満年齢だと茶々16 14歳、初15 13歳、江10歳。年齢ギャップはもはや「大河の華」なので突っ込んだら負けなのですが、やはり言わずにいられない。茶々は1614歳にしてはフケすぎ、江は10歳にしてはデカすぎ。ああ突っ込んじゃった。私の負けです。
※年齢をドラマ設定に合わせて修正しました。
続いて市輿入れの祝いの場面。演出が普通で安心しました。天地人スタッフが作っていたら、信長が評定の間に入ってくると家臣が「なぜか」起立して礼をするという不可解な動きをするところでした。
しかしまぁ、やはり老いたなー鈴木保奈美。やはり口元や首のしわに年齢を感じます。小谷落城のあたりまでくると気にならないのですが、輿入れ前はキツいものがありました。
和泉元彌は執権から将軍に昇格。着実なステップアップです。やはり義昭は面白キャラ。これまた大河ドラマの伝統と言えましょう。
しかし、今回は展開というか時間経過が早かった。あっという間に浅井滅亡。しかも有名エピソードが詰め込まれています。史実を頭に入れておかないと、どれくらい時間がたったのか分からなくなってしまうでしょう。
浅井と織田の手切れによって生じた金ヶ崎崩れでは、市が信長に送ったという「小豆の陣中見舞い」が有名です。両端が縛られた小豆袋を見て、浅井の離反を悟る信長。撤退する信長と、秀吉による殿志願といった展開です。このあたりは「功名が辻」でも尺は違いますがやっていますね。
しかし、保奈美は小豆袋を送りません。実は「小豆の陣中見舞い」は俗説らしいので、今回のように「送らない」という解釈もアリなのです。ここは、有名なエピソードを取り込みつつ市の葛藤と離反をうまく表現していたと思います。
逆に気になったのが、姉川の戦い。浅井・朝倉連合軍対織田・徳川連合軍の戦いなのですが、単なる織田対浅井の戦いのように見えます(実際、布陣としては織田対浅井、徳川対朝倉でしたが)。しかも、織田軍が優勢に見えるような演出。姉川の戦いって、大兵力の織田が少数の浅井にフルボッコされて敗走寸前だったのですが……。映像では善戦しているように見えた勝家、秀吉の陣は浅井に突破されてしまい、実質この2人は負けちゃってるんですよね。
小谷城攻囲戦中に懐妊する市。その子を堕胎しようとする市を、茶々が諫止するという泣かせる展開……? 茶々が、「子を殺してはいやぞな。ウチがお豆腐ぼどのおかねをこさえてあげるから」と言い出したらどうしようかと思ってしまいました。
そして今回最大のお笑いシーンへ。江誕生で響き渡る泣き声。城兵に聞こえただけでも
え?
なわけですが、な、何と、秀吉の陣にまで江の声が届きます。何か(泣き声)に気付いた秀吉が斉射中の火縄銃の発砲を止めたということは、発砲音の中でも聞こえたってことです。これはただ事ではありません。柳田理科雄氏に、江の泣き声の大きさをぜひ計算していただきたい。彼の著作の傾向からすると、声の発生源の近くにいる市たちは失神あるいは死亡している可能性が高そうですが。
後は、例によって1行感想。
合戦シーンは、まぁ頑張ってた方かな、と。エキストラも多かったですしね。
長政と市&三姉妹別れのシーンはベタベタでしたが、いい感じでした。
やはり長政の長男万福丸は豪快にスルーされましたね。まぁ予想通り。
寺田農のムダにいい滑舌は健在。
そして、小谷落城時に出てきた江(赤ちゃん)がかわいすぎる。
さて、本役が中心になる次回からが本当の始まり。どうなることでしょう。
「江~姫たちの戦国~」のキャストについては、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)をご利用ください。大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表も用意しました。
ただ、予告を見ていると、今後もカンボジア並みの地雷原が広がっているようですね。天地人のときは「我慢して見る」ことの馬鹿馬鹿しさに心が折れてしまいましたが、今年は最終回までたどり着けるでしょうか。頑張りたいと思います。
では、以下で感想をつらつらと。 オープニングの、上野樹里の舞。……アレは何でしょう? ロボットにカクカクと日舞を踊らせてる感じ? 上野樹里はイメージとして出てくるだけにして(篤姫とカブる?)、舞は能面を付けたちゃんとした人に任せるとか(これは花の乱になってしまうか)。まぁ、私がオープニングで見ているのはキャストなので、映像はスルーできちゃうんですが。
最初のシーンは、子役を使う大河ドラマのお約束。本役の顔見せです。天正11年(1583年)ですから、満年齢だと茶々16 14歳、初15 13歳、江10歳。年齢ギャップはもはや「大河の華」なので突っ込んだら負けなのですが、やはり言わずにいられない。茶々は1614歳にしてはフケすぎ、江は10歳にしてはデカすぎ。ああ突っ込んじゃった。私の負けです。
※年齢をドラマ設定に合わせて修正しました。
続いて市輿入れの祝いの場面。演出が普通で安心しました。天地人スタッフが作っていたら、信長が評定の間に入ってくると家臣が「なぜか」起立して礼をするという不可解な動きをするところでした。
しかしまぁ、やはり老いたなー鈴木保奈美。やはり口元や首のしわに年齢を感じます。小谷落城のあたりまでくると気にならないのですが、輿入れ前はキツいものがありました。
和泉元彌は執権から将軍に昇格。着実なステップアップです。やはり義昭は面白キャラ。これまた大河ドラマの伝統と言えましょう。
しかし、今回は展開というか時間経過が早かった。あっという間に浅井滅亡。しかも有名エピソードが詰め込まれています。史実を頭に入れておかないと、どれくらい時間がたったのか分からなくなってしまうでしょう。
浅井と織田の手切れによって生じた金ヶ崎崩れでは、市が信長に送ったという「小豆の陣中見舞い」が有名です。両端が縛られた小豆袋を見て、浅井の離反を悟る信長。撤退する信長と、秀吉による殿志願といった展開です。このあたりは「功名が辻」でも尺は違いますがやっていますね。
しかし、保奈美は小豆袋を送りません。実は「小豆の陣中見舞い」は俗説らしいので、今回のように「送らない」という解釈もアリなのです。ここは、有名なエピソードを取り込みつつ市の葛藤と離反をうまく表現していたと思います。
逆に気になったのが、姉川の戦い。浅井・朝倉連合軍対織田・徳川連合軍の戦いなのですが、単なる織田対浅井の戦いのように見えます(実際、布陣としては織田対浅井、徳川対朝倉でしたが)。しかも、織田軍が優勢に見えるような演出。姉川の戦いって、大兵力の織田が少数の浅井にフルボッコされて敗走寸前だったのですが……。映像では善戦しているように見えた勝家、秀吉の陣は浅井に突破されてしまい、実質この2人は負けちゃってるんですよね。
小谷城攻囲戦中に懐妊する市。その子を堕胎しようとする市を、茶々が諫止するという泣かせる展開……? 茶々が、「子を殺してはいやぞな。ウチがお豆腐ぼどのおかねをこさえてあげるから」と言い出したらどうしようかと思ってしまいました。
そして今回最大のお笑いシーンへ。江誕生で響き渡る泣き声。城兵に聞こえただけでも
え?
なわけですが、な、何と、秀吉の陣にまで江の声が届きます。何か(泣き声)に気付いた秀吉が斉射中の火縄銃の発砲を止めたということは、発砲音の中でも聞こえたってことです。これはただ事ではありません。柳田理科雄氏に、江の泣き声の大きさをぜひ計算していただきたい。彼の著作の傾向からすると、声の発生源の近くにいる市たちは失神あるいは死亡している可能性が高そうですが。
後は、例によって1行感想。
合戦シーンは、まぁ頑張ってた方かな、と。エキストラも多かったですしね。
長政と市&三姉妹別れのシーンはベタベタでしたが、いい感じでした。
やはり長政の長男万福丸は豪快にスルーされましたね。まぁ予想通り。
寺田農のムダにいい滑舌は健在。
そして、小谷落城時に出てきた江(赤ちゃん)がかわいすぎる。
さて、本役が中心になる次回からが本当の始まり。どうなることでしょう。
「江~姫たちの戦国~」のキャストについては、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)をご利用ください。大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表も用意しました。