大河ドラマ「功名が辻」 第39回 秀吉死す

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/10/01 21:54

今回は、「早よう逝きなされ」と唐沢利家キター、かな。「利家とまつ」……あれはヒドかったなぁ。唐沢たちはケケ山のトンデモ脚本をどう思っていたのだろう。

さて、原作2冊分に9カ月(単純計算で1冊=4.5カ月)を費やしてきたわけだが、第39回の45分間で原作第3巻の半分以上(318ページ中180ページまで)までを消化。早っ! まぁそれもそのはず、原作のエピソードを飛ばしまくっているのである。例えば、

・秀吉の千代レイプ未遂事件
・肥前名護屋城コスプレパーティ
・千代と六平太のバーチャルセックス

が完全スルー。ろくでもないエピなのでカットでも構わないのだが、仲間で映像化してほしかったような気がしないでもなかったような今日このごろ。

原作でこの次ぎにあるのが、伝説のカード「千代 vs. 大蔵卿」。をっ! 大蔵卿がキター。と思ったら、大蔵卿退場で「ホホホ……鬼婆あ」はナシ。ちっ、今度は寸止めできたか。 次ぎのエピは「醍醐の花見」だが、これは完全スルー。

そして、千代が一豊の白髪に気付いて「わたくしどもも、古びましたねえ」となるわけである。をっ! 一豊の陰毛チェック by 千代やるのか? と思ったらこれまた寸止め。それはカットでもいいのだが、みんなが一豊に出会うのを避ける話もナシか。「功名が辻」らしいエピだと思うのだが。

原作のエピをわりとまともにやったのが、美津(原作ではお里)関係。でもかなりマイルドになっていたねぇ。原作では、千代とは「アソコが違う」とビビって出来ないチキン野郎っぷりを披露していた。そのわりに、懲りんとは3回もヤッていたりするわけだが。

秀吉関係のエピは、原作を離れたドラマのオリジナル。哀れさがなかなかよかった。淀の電波っぷりが相変わらずキモかったが。この「功名」淀については、淀が秀頼をどうしたいと考えているのかによって評価が変わるなぁ。秀頼も含めて秀吉の血を根絶やしにするつもりなら、戦略は完璧。お見事といわねばなるまい。が、秀頼を大事に思っているとすると、トンデモないことに。秀頼が継ぐべき豊臣の権力基盤をボロボロにしているのは淀自身なのだから、あまりにも愚かである。賢しげにしているだけに、浅はかさ炸裂だ。さて、この淀はどちらになるのか?

どうでもいいけど、最後の叫びで萎えた。旭死亡時の甚兵衛といい、叫ぶ演出は失敗だと思う。