大河ドラマ「功名が辻」 第12回 信玄の影

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/03/26 21:36

まずは宮部善祥房(継潤)の調略か。秀吉が1人で乗り込み、善祥房の妹「もよ」を背負って帰ってくるという大枠は「新史太閤記」と同じ。かなり「重要なところ」をはしょってはいるが。

治兵衛関係は、ガイキチ殺生関白を「悲劇の関白」に仕立て上げようとしている静御前のオリジナルかな。正直、ガキ秀次がらみはどうでもいいや。貴重な紙を使いまくったり、不自然なシーンが多くて見てられないし。

不自然な無理やりエピはさらに続く。なぜ織田家中唯一の城持ち大名である光秀室槇が、たかだが200石の下級武士一豊妻の千代ごときのところへ挨拶に? やたらと現代をメタファに使いたがる今年のNHK流にいえば、大企業の専務の妻が主任クラスの妻のところに「世話になった」と訪ねてくるようなものだぞ。しかも、以前の小ガラシャと同じく必要性がまるで感じられないエピだし。 ちなみに、「槙」というのは司馬遼が「国盗り物語」で使っていたオリジナル名である。

三谷、調子に乗りすぎ。「ちょっとヘン」くらいなら笑えるが、あそこまでやられると引く。ウザイ。でも、信玄死亡の知らせを聞いて「うん。え?」には笑った。

一豊 vs. 六平太は、セリフも含めて「功名が辻」の原作にかなり近い。をを、「功名が辻」が原作に使われるのは久しぶりだなー。正確には、原作の2つのシーンを1つにまとめているのだが。

小りんの緊縛プレイも原作どおり。ただし、一豊と小りんのHシーン(2回目の浮気)はなかったが……。