大河ドラマ「功名が辻」 第3回 運命の再会

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/01/22 21:41

何年たっても、筒井道隆はやっぱり掛居くん。彼の演技はうまくもないし幅もないね。まぁ、たまたま竹中半兵衛のイメージには合っているからいいんだけど。美濃だけをみつめて~美濃だけしかいなくて~♪

しかしなぁ、「なぜ国境(くにざかい)があるのでしょう」って何さ。イマジンっすか? 「イメージできる? 国境がない世界を。いい加減目覚めなさい」(ちょっと違うか)。時代錯誤なセリフはやめようよ。

ジョン・レノンとオノ・ヨーコを400年先取りする先進思想を語り合った後、一豊が話題に。ん? 一豊って千代の命の恩人か? 傷薬塗ってわらじをあげ、母を紹介しただけでは。恩人というなら、モーニングスター小六だろ。山賊にしか見えないけど。今回はモヤっとボール使わなかったな。 墨俣築城戦にて、再びあすなろ半兵衛登場。何度見ても、宇宙からのメッセージすら受信できそうな一ノ谷兜(後福島正則→黒田長政の手に)が笑える。強風が吹いたら転ぶんじゃないか? 半兵衛はあまり健康じゃないし、とっても心配。

そしてついに、千代と一豊再会。案の定、一豊は弾丸を見るまで千代に気づかない。一豊が知っているのは馬場ちゃんだもんなぁ。仕方がないよな。

ん~、今回はソコソコ面白かったが、ガッカリポイントもゴロゴロ。

あすなろ君のミエミエなかまかけに引っかかる六平太。何と使えぬ甲賀者であることか。六平太なら、サラッとかわして逆にあすなろ君を感心させてほしかったな。また、千代と六平太を幼なじみにしてしまったため、千代が六平太を無条件で信じる関係になってしまったのも残念。毒と知りつつ利用するという緊張感がよかったのに。

あっさり秀吉の与力になってしまい、千代とともに運命の「辻」で未来を選び取っていく最初のエピソードも消滅。さらに、この段階で一豊とあすなろ君が知り合ってしまい、半兵衛が注目してくれていたことに感動する一豊のエピソードも消滅。ただし、千代と半兵衛が知り合いだったということにしたこと自体は悪くない。夫の同僚や上司にいきなり「スズメが転んだメール」を送りつける妻なんて不自然すぎるしな。

まとめると、原作の持ち味をすべて切り捨てて、あえてもの凄く平凡な話にしたって感じか。「婚礼の日に始めて会った夫を値踏みする新妻」とか、面白かったのにな。幼いときに会った年上の彼が忘れられなくて……て、利まつとまったく同じだし。いまどき、少女漫画でもこんな陳腐な設定使わんのじゃなかろうか。展開が「キャンディ・キャンディ」レベルなんだよなぁ。