大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第27回 気賀を我が手に 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/07/09 20:45

「大沢に代わって井伊が気賀をゲットしよう」。何やら駆け引きの妙が楽しめそうな香りがしましたが、気のせいでした。大した苦労もなく、お願いすればOKしてもらえるというラッキーの連続でした。

ではドラマスタート。「ユー、気賀の城主になっちゃいなよ」という瀬戸方久の進言に井伊直虎が戸惑っていると、何ということでしょう、ジャストタイミングで気賀の町衆がやってきたではありませんか。そして、直虎に気賀城主就任を要請。いやはや、まさに天の配剤。

こうして、「無欲で野心などないけど、皆が望んだので仕方なく応えてあげました」という薄っぺらい草食系主人公のためのお膳立てが整いました。

任された方久は、あっさり関口を抱き込みます。そして今川氏真に願い出ようとしたそのタイミングで、何ということでしょう、ジャストタイミングで火急の知らせが来るではありませんか。そして、武田義信自害(永禄10年・1567年10月19日)の知らせに氏真激怒。いやはや、何という運命のいたずらか。 「戦に強い大沢を免じ、井伊にすげ替えることは考えにくい」ということで、気賀簒奪計画は頓挫します。その件を中村屋が龍雲丸に伝えに行くと、龍雲丸は所在不明。ところが何ということでしょう、ジャストタイミングで龍雲丸が戻ってきたではありませんか。そして、各地の城をリサーチしてナイスな建築プランを思い付いたと。

で、どこからどう見てもうさんくさい、メッシュとかメッシュとかメッシュとか、現代人から見てもツッコミどころ満載な龍雲丸に任せろと言われ、あっさり任せちゃう中安兵部(後、姉川の戦いで戦死)。おいおい、あり得ない緩さじゃね? と思いましたが、龍雲丸自身が「何だかあっけなくねぇですか」とツッコンでいたので、何か理由がありそうです。

直虎が気賀にやってくると、出て行ったと思っていた龍雲丸に遭遇。そして彼にさそわれて城の普請場へ。そこは湖の中。潮が満ちると海面下になる中州に城を作るというではありませんか。

満潮時は船がないと近づけない、干潮時はぬかるんで馬では近づけない。

裏を返すと、干潮時は城から気賀に近づけない。干潮時に気賀に攻め込めば、城兵に邪魔されずにやりたい放題ヒャッハーできますね。また、城兵が近づけない干潮時に岸から離れたところにくい打ちしたり泥田舟に材木やら石やら乗せて放置したりすれば、満潮時に城からの船を阻む工作もできそうです。

この城を無力化する方法はいろいろありそうな気がしますが、大沢からは「早くしろ」としか言われないという放置プレイ状態。そこにつけいって、大沢から手を引きたいと言わせよう言い出す直虎さん。

そしてあっさり大沢基胤を口説き落とし、氏真にリトライ!

そこのろ、氏真はすっかりパーティーピーポー化してダンスダンスダンス。いささか荒れ気味でしたが、大沢と関口から気賀は井伊に任せるべしと推挙され、OKをゲット。

しかしまあ、いろいろあったような気がしますが、改めて振り返ってみると井伊の気賀ゲットの障害は何もなし。方久がちょっとお願いしただけでみんな協力してくれるイージーモード。策謀を巡らせて、相手が要求を飲まざるを得ない状況に追い込むとか、何かないのかね。

そして堀川城完成。よかったね。

さてこの堀川城、>徳川家康が攻め込んできたとき、立てこもったのは尾藤主膳や山村修理。本ドラマでは、両者は大沢の家臣として登場しています。あれ?

そして次回は「死の帳面」。デスノート?

2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)
もご利用ください。