大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第18回 あるいは裏切りという名の鶴 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/05/07 21:47

今回は、直虎が政次の真意にようやく気付き、協力関係を構築するターニングポイントです。

種子島の購入・生産は謀反の証拠と主張し、井伊直虎に後見辞退を迫る小野政次。そのまま駿府へ直虎らを連れていきます。が、瀬戸方久は直虎のことよりも種子島が未完成でることに嘆きます。やはり薬室後部のボルト部分がネックになった模様。

直虎一行が駿府に到着するも、先着した方久が今川氏真に目通り願い。「直虎の指図」で種子島を氏真に売り渡し、謀反の証拠を処分してしまいます。要は、価値のない未完成品を売り払ったというわけです。

そこへ、武田義信幽閉のお知らせ。というわけで、今が永禄8年(1565年)10月であることが判明。足利義輝が三好三人衆に襲われて殺された永禄の変の年ですね。このドラマを見ていると、世の動きにどうも疎くなってしまいます。

今川と姻戚関係にある義信の幽閉は、甲相駿三国同盟を揺るがす大事件。動揺した氏真は、「今夜が山田」状態の寿桂尼に泣きつきます。まあ、寿桂尼様が死ぬのは永禄11年なので、今回死ぬことはないのですが。 井伊谷に戻った直虎は、なつが語る政次像に驚き、さらに祐椿尼が政次の無欲さに疑問を持ったことから、直虎は政次の真意に疑問を持ち始めます。自分の善意を押しつけるだけで他人の気持ちに無頓着な直虎らしからぬ思考展開。成長されましたなぁ。

そしてついに、というかやっと今頃、政次の真意に思い当たります。で、南渓の寝所に乱入してたたき起こします。これはひどい。

直虎の話を聞いた南渓は、「仲よしごっこをしていては、政次が積み上げてきた策は水の泡となるだけ」と諭します。

ほぼ没交渉状態だった政次と、ようやくコミュニケーションを取る気になった直虎さんは、例の井戸にて政次とカンバセーション開始。このシーンは、高橋一生の細かい顔芸が見どころです。

直虎「我をうまく使え。我もそなたをうまく使う」

直虎の熱いトークにより、直虎を矢面から下がらせるのではなくそのまま支える決意をした政次は、井伊の生き残り戦略を語り、武田と今川の動向に注意すべきと進言します。こうして、ようやく「城主ナオトラ」を支えるパーティーが完成しました。

やる気はあるがアホな城主:井伊直虎
メレブ:瀬戸方久
武闘派担当:中野直之
主人公に思いを寄せるツンデレ娘:小野政次
(もうすぐ)ホトケ:寿桂尼

主人公を案じて陰ながら見守る妹:奥山六左衛門

2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)
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