大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第2回 父の仇

日時:2011/01/16 22:56

……第2回は第1回以上に評価しづらい回でした。実質、作中時間で1日くらいの話なので特に話も動きませんしね。

伊勢上野城の織田信包の元に市と三姉妹が身を寄せていたシーンが天正7年(1579年)とのことなので、この時点での三姉妹の年齢が確定。茶々(10歳)、初(9歳)、江(6歳)。これを念頭に置いて、映像を脳内補正しながら見る必要があります。「上野樹里の演技がのだめと同じ」という意見もありますが、彼女はまだ6歳の幼女なのでまぁあんなもんでしょ。「毛利元就」でも、序盤は中村橋之助のはしゃいだ演技が頭の弱い人に見えるくらいヤバかったですしね。 で、安土に来た市&三姉妹。城下町シーンでは、大河につきものの「火を噴く大道芸人」登場か? と期待してしまったのですが、出ませんでしたね。実に残念です。

今回は、本筋(信長と江の対話)部分については特にツッコむところはないんですよ。ドラマなんだから、それらしい会話をさせればそれでいい。むしろ、それ以外のところがやたらと気になりました。

坊丸、力丸に口を開けて見とれる初。彼女、9歳ですよ。そんな色ボケ少女、むしろキモいわ。

そして、市&浅井三姉妹と信長家臣団&家康の対面シーン。ここ、もう少し工夫できなかったもんですかね。全くひねりのない登場人物紹介って感じで正視できませんでした。ドラマとして成立していない、ヒドイシーンでした。しかし……信忠、えらく冴えない俳優ですね。逆に、本能寺の変の際に、逃げて再起を図る余裕が十分あるのに自害しちゃう覇気のない最後も説得力が増すというモノです。一方、このとき37歳の家康は早くも将軍を辞任した大御所の風格。

浅井三姉妹の境遇に対して、浅井朝倉連合軍と戦って討ち死にした森可成(父)と森可隆(兄)を持つ森三兄弟をからめたのはなかなかうまかったですね。余談ながら、森三兄弟には長可という兄がいて、小牧・長久手の戦いで討ち死にします。彼の遺書を「戦国武将の手紙を読む」で読むことができます。感慨深い内容ですので、書店で見かけたら立ち読みでもしてみることをオススメします。

しかしまぁ、信長も結構テキトーなことを口走ってましたね。「そなたが男だったら」って……「いい武将」になる前に万福丸と一緒に殺されて、今年の大河ドラマは第1回で終了という驚愕の展開になるのでは。「己の思うままに生きよ」ってのも、これから周りに振り回され続ける江にとっては皮肉な話……。でも、このときの信長の言葉を折りに触れて回想しながら、「しなやかに」生きてくんでしょうねぇ。

それから、髷をほどいた信長は、信長というより20世紀少年って感じでした。

「江~姫たちの戦国~」のキャストについては、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)をご利用ください。大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表も用意しました。