大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第40回 親の心

日時:2011/10/16 20:41

今回は大姥局の退場回で、加賀まりこの見せ場満載。罰ゲームのような「江」への出演、お疲れ様でした。登場時は「おのこ、おのこ」と繰り返すばかりのつまらない役でしたが、最近はいいセリフも増えてきただけに、退場は残念です。といっても、大姥局が赤マフラー化しても困るのですが。

さて、今回は慶長16年(1611年)夏からスタート。

序盤は退屈なシーンの連続なので特にコメントはありません。というか印象に残ってません。というくらいどうでもいい感じ。

相変わらず成長しない秀忠。「親父は聞いてくれない、話したくもない」と、ティーンエイジャーのようなスネっぷり。若く見えますが、彼はもう32歳。オッサンですから。「大人は分かってくれない」とグレる30代って、どう思います? 父親には頭が上がりませんが、国松・竹千代には容赦しないゴロ寝将軍。さすが口先番長。

そんなこんなで、国松竹千代をめぐる次期家督を、菓子をむさぼりながらウワサする侍女たち。「美味でございます」と言い出すのではないかと不安になりました。

城内にただよう国松アゲに危機感を募らせた福、俗説通り駿府城の家康に直訴します。

福「親に甘えていては立派なおのこになれませぬ

まったくもって正論。このセリフ自体は間違ってません。で、その結果乳母に甘えた残念なおのこにしてしまった、と。乳母の不在に情緒不安になって「福~」と泣く8歳って残念すぎですな。福、お前の子育てミスってねぇか?

で、俗説通り江戸城にて竹千代を後継者指名する家康。

これに対し、俗説すらありませんが家康に直訴に行く江。「豊臣を追い詰めるな」と主張します。え、その話?

今回は大姥局見せ場回です。福の駿府行きも見抜きます。

大姥局「親と子、それを結ぶが乳母の役目

いいことを言う。さらに、

大姥局「実の親にかなうものはない」と言って福を諭します。

いいことを言う。

ま、その数分後には、秀忠に「生みの母よりずっと私の母であった」と言わせてしまうわけですが。この脚本の破綻ぷり、ますます目が離せません。

親と子を結びたい大姥局の願いで実現した家康・秀忠会談。しかし大変残念なことにその内容は薄っぺらくて話になりません。

方広寺鐘銘事件で活躍させるためか、まさかの林羅山登場。出し方は相変わらず無理やりで、脚本家の引き出しのなさを露呈する結果に。

ちなみに、今回(慶長16年)林羅山が初対面という形で秀忠に紹介されていましたが、林羅山と秀忠は慶長12年(1607年)には会っています。ま、ドラマなのでこんなことまで史実通りである必要はないんですが、「史実では」、ということで。


大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第40回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。

江の子孫については、江の家系図もどうぞ。