「大奥~華の乱~」 第9回 遺言

カテゴリ:大奥
日時:2005/12/15 23:45

ドラマ初期の盛り上がりはどこへやら。何だかどんどんつまらなくなってきたな。最終回直前の山場って感じがまったくないダルダル展開に笑った。

前後の脈絡もなく、唐突に成住の生存が明かされる。投げやりな脚本だな。しかも、成住をネタに安子の行動を掣肘したにもかかわらず、全然効果ないし。モタモタとしたとはいえ、上様に吉里の出生秘話を明かしたり吉保の処分を要求したり、安子やりたい放題。夫がどうなってもいいの? でも、物語にはまったく影響がないのには笑った。安子ってつくづく存在感ないな。

それより、成住お前幽閉されていたにしてはこざっぱりした身なりだな。髭も伸び放題って感じじゃないし、お肌もスベスベ(っぽい)。ちゃんとフロに入ってたのか? 何気に柳沢家での待遇はよかったらしい。 成住好待遇の証拠は後に明らかとなる。何と、吉保自ら酒を振舞っているではないか(笑)。それはともかく、ここでのトークは完全にスペシャルの伏線ですな。あざといというか……。スペシャルの情報を見ると、どうも安子と成住復縁ハッピーエンドってのはなさそうだね。安子は上様の死後落飾してるようだし。肝心なときには絶対いない音羽と一緒に。

音羽といえば、その「衝撃の」正体が明かされたときも、まるで何も変わらなかったな。普通、ああいうときは物語が大きく動くものだが……。「生きていた成住」といい、仕掛けがまったく意味をなしていない脚本には失笑するしかない。

桂昌院死亡時に入った音羽ナレで、再び年代確定が可能に。音羽はしっかりと「宝永2年」といった。確かにいった。宝永2年、つまり1705年。をを、史実どおりだ。物語開始から17年が経過しているわけだが……。皆さんお若いっすね。染子もちゃんと1705年に死んだが、とても1665年生まれには見えなかったな。まだ10代といっても通用したんじゃないか?

後、ツッコミたいのはやはり吉里。顔、濃っ!!!

しかし……毎回毎回、予告はいいところを見せすぎなのでは? 少なくとも、驚きの87%は失われてるな。次回、安子が上様を刺しても「ふーん」としか思えんではないか。