「大奥~華の乱~」 第7回 真の敵

カテゴリ:大奥
日時:2005/12/02 23:22

今回は、全体的にギャグ仕立てでヌルい脚本をごまかしたって感じ。まぁ、笑える(あるいは失笑した)場面はあったが。

「青梅では死なぬ」といっておきながら青梅で自害を図るという、意味不明な言動&脚本で視聴者を混乱させるオデン。それはギャグのつもりなのか?(by 神山&林田)

泣きの演技はなかなかよかったと思うのだが、あの眉を見ていると不思議な笑いがこみ上げてくる。そう、断髪後の貴花田を見ると何だかニヤニヤしてしまうのと同じように。A子はがんばった。メイクがいけなかった。 「憐れみの令誕生」編は別の意味で楽しめた。竹丸登場でドラマは単なるドタバタ劇に。伏線もなく、唐突に愛犬家っぷりを炸裂させる上様にあきれつつ、上様と竹丸のラブラブ鬼ごっこに爆笑。何だこれ。

生類憐れみの令といえば隆光なわけだが、期待とは違った意味で大活躍。イッパイいっぱいになった桂昌院に、「見通せていよう」と決め付けられた隆光の「ええ~っ!?」って顔に笑った。その後大奥をトボトボうろつき、スリーアミーゴスに話しかけ、飛びついてきた犬を受け止める隆光の軽さに愕然。笑えるという意味では面白いのだが、えらく深みのない隆光だな。こそ泥的な子悪党って感じ。隆光はもっと悪役ってイメージがあるんだけどねぇ。それより、スリーアミーゴスを本筋に絡めるなよ……。

ガッカリという点では、逝家もとい黄門様も中途半端。予告で犬の毛皮が映っていたから、次回は黄門様から綱吉へのスペシャルギフト登場か?(このエピやらんのなら光圀なんて出す意味ないだろ)

しかし、予告の映像はあまり参考にならんしな。ブっ倒れている上様には「一服盛られたか?」と思わされたが、実はヒステリーによる過呼吸(引き付け?)かよ。光圀、吉保成貞の面々は次期将軍検討会を始めているが、綱吉が死ぬのは早すぎだろ。物語スタートが元禄元年(1688年)で、えーといま何年だ? ちょんまるが生まれてある程度育ってたから、1690年くらい? 綱吉&信子が死ぬのは1709年だから、後20年弱は死なんはずなんだよな……。

今回のびっくりは、大奥入り以来まるで影が薄くて「いても良いがいなくても良い」状態だった右衛門佐が御台所とグルってたことか。コイツら、どの時点からグルだったんだ? これに引き換え、大典侍はどーでもいい存在に。ドイツもコイツも、大奥入りの回しかインパクトのない連中ばかりだな。

残る謎は、染子が見た人物である。以前からウワサになっていた「成住生存説」(実は成住は生きていて、ラストは安子とハッピーエンド)の伏線ってのが順当なところなのだが……。ここで気になるのは上様&吉保のフィッシングシーンに出てきた「りく」(里久?)という女性名。単なる大奥スペシャルの前フリか? それとも柳沢邸に幽閉されていた人物の正体か?(だとすると大奥 第一章と同じパターン……)