1年ぶりの大河ドラマ『真田丸』は期待してもいいかもしれない

カテゴリ:資料&ネタ
日時:2015/12/23 23:36

2016年は、2014年以来1年ぶりに大河ドラマが復活するようです。『ステキな金縛り』『清須会議』と駄作を連発している三谷幸喜の再登板に不安はありますが、『真田丸 前編(NHK大河ドラマ・ストーリー)』に掲載されている三谷幸喜のインタビュー記事を読む限り、出来不出来はともかく、狂ったセンスがほとばしって汚物を作る心配はなさそうです。とにかく、考えが「まっとう」なのです。


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例えばこのあたり。
自分としては、信繁という名前に、講談の幸村とは別の、真実の人生を描くんだという、決意表明を込めたつもりです。


いいですね。

また、最近の「気持ち悪い大河ドラマ」のテンプレを打破しようという姿勢が以下の箇所。

信繁を描くうえで側室は避けては通れないので、きちんと描くつもりですが(以下略)


側室否定とか、時代風俗全否定ですよね。実在した側室を隠蔽するくらいなら、時代劇なんか作るなよ、と。その点、三谷幸喜は「まっとう」です。

「戦を終わらせ、平和な世を作るぞ」的な会話も、今回はあえて避けるつもりです。戦国時代の人々は、明日死ぬかもしれない状況で、毎日を死に物狂いで生きていました。


「天下泰平のため」とか、ヒップがブルーなセリフを吐きまくってた主人公にこのくだりを3時間くらい朗読させたい。信長にしても家康にしても、大義名分なんかいらんでしょ。「天下を取りたい」「トップに立ちたい」で何が悪い?

4ページにわたるインタビュー記事のはしばしから、三谷幸喜がまともな時代劇を描こうとしている姿勢が伝わってきます。そのまま、最近の大河ドラマに対する痛烈な批判にもなっていますが。

天正壬午の乱も丹念に描く(堺雅人のインタビューによると3回)というのもワクテカポイント。

もうすぐ1年ぶりに大河ドラマが始まります。楽しみだなー。