大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第43回 淀、散る

日時:2011/11/06 20:58

淀の切腹シーンで始まるアバン。我らが江様、予知夢スキル発動ですか。さすが江様、新たな能力覚醒ですね。

今回は大坂冬の陣の1カ月後からスタート。向井秀忠は何の心境の変化か、突然口ヒゲを生やしています。この人、チョンマゲも似合いませんが口ヒゲも残念なくらい似合いません。だから相変わらず貫禄がありません。

まぁ、というわけで秀忠は今回からヒゲ忠に。

出陣したヒゲ忠はまず初に会い、さらに高台院に面会。江に代わり、彼が主要人物探訪ですか。相変わらず引き出しのない脚本ですな。

このヒゲ忠、引き続き厭戦。ブレないと言えば聞こえはいいのですが、戦に変わるビジョンを示せないのだから単なる不平屋でしかありません。当然、家康を動かせるはずがありません。 ヒゲ忠「戦にせずに済む手立てはないのでしょうか」

家康「まだたわけを申すか! 戦無き世が欲しいなら、戦こうて勝ち得る他にない。それも分からず戦がイヤというなら、今すぐここを去るがよい

いや全く、大御所様のおっしゃる通り。というか、このバカに将軍を譲ったあなたも結構バカですが。

一方、喜ばしいことにほとんど空気と化した江。が、わずかな出番にもかかわらず確実に失笑させてくれる安定感はさすが。

淀が受け取った江メール「江戸で一緒に暮らさぬか」

何と、実家の母を東京に呼ぶ娘夫婦レベルの提案。

というわけで、主人公夫婦の内容のない活動はやはり無意味で、普通に夏の陣開始。

江は優雅にアロマ&漢字書き取りの宿題写経にいそしみます。絶対安全圏にいる人は優雅で結構ですな。

後藤又兵衛の討ち死には伝令の報告のみ。え、彼の出番は前回幸村と会話しただけ? 出した意味あるの?

徳川方が大坂城本丸に攻め込む様を遠望する家康とヒゲ忠。ここでヒゲ忠が発したセリフは残念の一言。

ヒゲ忠「城には娘が、千がおりまする……

これでは、「なぜ秀頼と死ななかった!」とは言いそうにありませんね。

城から落ちた初と千、坂崎直盛に救出されることもなく(※)、自力?でヒゲ忠の陣に到着。「なぜ秀頼と死ななかった!」とはやはり言いませんでした。まぁ、この人たちは戦国の世を生きる覚悟が全然ありませんしねぇ。

※坂崎直盛による救出はフィクションという説あり。

総大将として、淀と秀頼の生殺与奪を家康に与えられたヒゲ忠。悩んでいるようなのですが、彼の思考ルートがさっぱり分かりません。で、出した答えが

「城に火をかけよ」

え。

さらに、秀頼らが籠もる山里曲輪の倉に鉄砲を撃ちかけるよう命じるヒゲ忠。

え。

助命を主張し続けたヒゲ忠の心境の変化が分かりにくすぎ。江やら淀、秀頼の回想による「情」の面と、天下泰平のために成すべき決着という「おおやけ」の面を苦悩時に表現することはできなかったのかね。家康の「戦無き世が欲しいなら、戦こうて勝ち得る他にない」というシーンを入れるだけでもよかったのに。

で、淀、秀頼切腹。頸動脈をかっ斬るとかじゃなく、腹か……。すぐには死ねないから痛いだろうなぁ。

江戸ではろうそくが消える怪奇現象。何て陳腐な……。


大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第43回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。

江の子孫については、江の家系図もどうぞ。