大河ドラマ「功名が辻」 第1回 桶狭間

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/01/08 22:07

ようやくジャニタレのいない大河始まり始まり~と思ったら、何だコリャ。現代戦映像イラネ。鉄砲斉射に武田騎馬隊なんて時代遅れな長篠もイラネ。薄っぺらな反戦メッセージもイラネ。戦国時代に現代の価値観を持ち込むんじゃネェよ。

馬場ちゃん子千代はがんばっていたね。川に飛び込んだときは、そのまま仲間由紀恵に変身するんじゃないかとハラハラしたが。それにしても、仲間よりうまいんじゃないか? 成長しても仲間にはなりそうもないけど。

話をシンプルにするためなのか、六平太のキャラは恐ろしくつまらなくなったな。原作は一豊および千代それぞれとの微妙な関係がよかったのに。むしろ、六平太が出てくるたびに秀吉キターな感じで何だか落ち着かん。ま、今回は香川どころか「ドキッ! 秀吉だらけの大河ドラマ」なわけだが。 さてさて、話が織田家中に移るとこれがまた、加齢臭で卒倒寸前である。えーと、桶狭間の永禄3年(1560年)といえば、信長が27歳で市は1547年説だと14歳……(市には「姉」説もあるんだけどね)。大地真央は確かにがんばった。2月には満50歳を迎えるとは思えぬ若々しさ。だが、十代にも見えなかった。浅野ゆう子も十代どころか、むしろすでに滝山。

さらに、この異常にジジイなあぶない信長がダメダメ。シワだらけな外見もツラいが、発声が最悪。何だ、あの病人のうめき声みたいな「かかれぇ~」って。熱田神宮にて、数珠で首を絞めるシーンは染子(吉保側室)みたいで笑えるし。これなら、ポイズン信長の方がマシだったかも。究極の選択に近いが。でも、もっとダメなのは小六だな。ヒド過ぎ。まともな「役者」を使えよ。ついでに、モーニングスターなんか持たすな。

桶狭間の背後に藤吉郎の暗躍を作ったのは面白かった。けど、山内一豊と千代、一豊と藤吉郎を早くも出会わせてしまったのはどうだろうか。特に、秀吉の将来性を見抜いた千代が一豊を誘導するという原作のエピソードは、秀吉と一豊の縁があまりない時期だったからこそ生きてくるというのに。

ものすごーくガッカリなスタートだったわけだが……やっぱり今年もダメなのか? これから持ち直すのか? 不安だ……すごーく不安だ。

それから、桶狭間だというのに討ち取られることさえなくスルーされた江守義元。お疲れ様でした。