大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第38回 最強の乳母

日時:2011/10/02 20:41

関ヶ原前後は出番が激減した主人公・江ですが、今回は夫秀忠とのセットのシーン満載。つまり、

退屈

です。そもそも、今回はお福にムっとしつつ、将軍継承を拒否→承諾しただけのこと。秀忠の将軍継承を「親父が作ったラーメン屋を継ぐ継がない」レベルに矮小化して40分間ダラダラと時間を潰すという、実にしまりのない展開。

江は眉間にしわを寄せて「泰平泰平」とバカの一つ覚えのようにリピートするだけ。「女は子を産む道具ではない」と主張しつつ、江自体は子を産む以外に取り柄がないバカなのだから困ります。戦国時代の女性は、子を産む以外にもさまざまな役目があったはずなんですがねぇ。 で、話は慶長9年(1604年)7月、いい加減見飽きた江の出産シーンからスタートです。多少は成長したかに見えた秀忠は、相変わらずゴロ寝のニートっぷり。この人、後半でもとんでもない発言をするので、実は全く成長していません。

こうして竹千代(家光)誕生。早速お福(江の死後に「春日局」になる人物)登場。この知らせはあっという間に広まり、大坂の淀は竹千代誕生に胸騒ぎを覚えます。予知能力者ですか? 淀はこれ(竹千代誕生)を機に家康が心変わりするのではと心配していますが、家康の天下取りは無関係に進行中でしょ。秀忠に男子が産まれなければ豊臣に天下を返すとでも? 弱い予知能力はあっても、頭も弱いのでは役に立ちませんね。

江では、早くも江、お福確執の萌芽。「風邪を引いた竹千代に会わせろ、会わせない」騒動に、ムっとする江。どうやらグチったようですが、

大姥局「それしきのことが何なのですか!

ああ、あなたがいてくれてよかった。

しかしまあ、美伊お福も老けたのう。秀忠とタメで江より6歳年下には見えません。

人を恨み、貶し、罵ることにかけては他の追随を許さない江、早速お福解任を家康に要請します。実に(この大河ドラマの)江らしい、陰湿な行動です。が、家康はこの器の小さい江を完全スルー。家康を味方につけたからには、「勝ったようなものにございまするな」>美伊お福

江は無視して、話を進める家康。秀忠に将軍継承を命じます。

江「父上様はやはり天下を狙っておいでなのでは」

家康「はぁ~~。江、いい加減徳川の嫁になってはくれぬか」

家康、あなたにはデキの悪い嫁をしかりつける権利もありますよ。というか、勝家ばりにボコってほしい今日この頃。

ここで江よりバカなのは秀忠。何と、将軍継承を拒否ります。

えっ。

それどころか、

父上の嫡男であることを辞めさせていただきます

だそうで。そうしてくれ。お前イラナイ。

将軍相手にとんでもないことを口走りまくったバカ夫婦は、気晴らしのため熱海旅行に出かけます。はぁぁぁ? 十分、江が九官鳥のように繰り返す泰平の世ですな。うらやましいことです。

父に「嫡男を辞める」などと啖呵を切った秀忠ですが、全く覚悟はできていないようで。どうせ「何が何でも継がせようとする」だろうと予想します。コイツ、余裕がありすぎです。実際、家康には子が山ほどいるので、秀忠がこんなにバカなら廃嫡していたと思いますが。

家康は、相変わらずこのバカ息子に執着。「たぐいまれなる何か」を持っている秀忠に期待し続け「奥にあるものを引き出す」「そのために江を嫁に迎えた」と言い続けます。江が嫁に来て、むしろ厨二病がこじれたような気がしますが。

時代の趨勢は覆せないと悟った江、秀忠に将軍就任を要請します。

「私は天下に泰平になってほしいのです」(キリッ)

三成と戦う際には「豊臣豊臣」と大騒ぎしつつ、上杉攻めについては全くスルーしていたくせに。江の言う天下泰平って、「自分の身内同士が争っていない状態」(身内以外は戦乱状態でも可)という安っすい考えにすぎないことがよく分かります。

まぁ、「みんなのため」「平和(泰平)のため」って、本来は「何かを実現するための手段」にすぎない戦い自体が目的化した、ビジョンのない主人公の定番セリフですね。これを口にする主人公は、大河ドラマに限らず総じてバカだったりします。


慶長10年(1605年)、秀忠が上洛して将軍宣下を受けます。こうして秀忠が将軍、家康が大御所の体制が整います。これを聞いた淀、ブチ切れ。第1回で妹に刃を突きつけた武闘派の血が騒いだのか、武力による政権奪回を宣言。

このマヌケな話の中で熱演すると浮きますよ。>宮沢さん


秀忠の入浴シーンマジイラネ

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第38回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。

江の子孫については、江の家系図もどうぞ。