大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第42回 長篠に立てる柵 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/10/22 22:17

龍潭寺に伝わる信長遺品の「峴山天目」が龍潭寺に寄進される流れに感心。あとは、まあ……テンプレ展開だったしねぇ。

徳川家康が設楽原に到着すると、織田の仕切りで普請が進行中。家康より先に着陣した織田信長には、徳川信康が応対中。

信長は、信康に天目茶碗をプレゼント。しかし、信康は茶碗に値する働きをしていない。功を立てた者に与えてくれと、そつなくお断り。この如才ないアンサーが吉と出るか凶と出るか。あの「バッドエンド」に、今回のフラグが影響するのでしょうか?

留守居の万千代たちは、草履棚をリメイク。すると、小姓の小五郎と犬丸に槍の手入れを依頼さ押しつけられます。

そして天正3年(1575年)5月21日、武田勝頼は設楽原に進出してボコられ、長篠の戦い終了。長篠の戦いについては通説に対する異論が多く、どうもはっきりしません。鉄砲の三段撃ちの実施についても疑問視する説はありますが、ドラマでは後列が弾込めして前列に渡すという形で連続斉射するようすを描写していました。

いずれにせよ、織田・徳川連合軍は兵力で武田軍を圧倒していたので順当な勝利だっといえるかもしれません。 また、この戦いで真田信綱昌輝が討ち死にしたことから昌幸が真田家の家督を継いだのでした。

長篠祝勝パーティー開催。そのさなか、中野直之と奥山六左衛門が信長に呼び出しを受けます。これは怖い。

場面は再び浜松城。兵糧と武具を前線に送ることになり、喜ぶ万千代たちですが、武具整備の手柄を小五郎にサクッと奪われます。

へこむ万千代に、潰れた家の子を強みにせよとアドバイスする正信。

次は井伊谷。おとわが近藤の館へ行くと、直之と六左衛門がいて、信長からの呼び出し理由の答え合わせです。

おとわがしげしげと眺めているのは、信長が信康に与えようとしていた天目茶碗!

価値が分からず無造作に扱う→価値があると知る→慌てて取り落とす→誰かのファインプレーでセーフ

というテンプレまでこなします。

ちなみに、龍潭寺には信長遺品の「峴山天目」などの茶碗が伝わっています。信長と信康の関係から、信長の天目茶碗が龍潭寺にもたらされた理由にうまくつなげたものです。

家康、浜松に凱旋。すると、万千代は榊原康政に家康の寝所へ行けと命じられます。

微妙な空気。

本多正信「万千代様は顔だけはおかわいらしいからのう」

完全に衆道のお誘いだよ! という流れです。こういうパターンのときは当然ながらそうではないわけですが。この勘違い&肩すかしもテンプレですねぇ。

さてどうするのかと思ったら、チャンスと捉える万千代。お前、スゲえな。

万千代「万福! 新しいふんどしを持て!」

勝負下着に取り換えて、寝所に出発です。すると、寝所には布団が用意されていてちょっとおじけづく万千代。まあ、寝所だし。

変にしおらしい万千代の様子を不審に思った家康、その意味に気付いて大笑。というわけで、やっぱり衆道って話じゃなかったよ、と。

家康は、状況証拠から武具を整えたのは万千代たちと見抜きます。おいおい、この家康やたらと洞察力が高いな。

菅田将暉という役者はあまり好きではないのですが、家康に気付いてもらえて感極まる演技は良かった。私の感情をほとんど動かすことのないこのドラマにしては珍しく、私まで目頭が熱くなってしまいました。

それを見ていた家康は、いっそ色小姓になったってことにしとこうぜと提案。それを口実に出世させてやろうってことかな。まあ、そういう説もあるので、それも取り込んだということでしょう。

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