大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第23回 盗賊は二度仏を盗む 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/06/11 21:32

犯罪者グループを匿い優遇する、犯罪支援国のお話です。

小野政次の屋敷に乗り込んできた近藤康用さん、菩提寺の本尊が盗まれた、木を盗んだ賊を井伊が囲っていると激おこ。政次、驚いてむせたという体で、わざとらしく咳き込みます。

で、政次は近藤を連れて井伊直虎の屋敷へ。近藤の主張に、「井伊で使うておるのは、あのときの賊ではござらぬ」と、息をするように嘘をはく直虎。が、口を滑らせて言質を取られます。

どう見ても、井伊が、というか直虎が一方的に悪いのでどうにもなりません。が、引き渡しに同意する振りをして、直之に先回りさせて逃がそうとします。何と腹黒い。とはいえ、直之が急行するも、間に合わず。が、龍雲丸一味は逃亡済み。政次の指示でなつが知らせたわけですが。

ここで、近藤の菩提寺に寄進して、大人の対応をしようぜ、と言う南渓。不満そうな直虎ですが、そもそもコイツが全ての元凶です。 近藤の菩提寺にわびを入れに来た直虎と南渓。直虎は僧でもあるので武家の仕置きに戸惑ったとフォローする南渓ですが、なら仏門に戻ったらよろしいと返す近藤。全くもってその通りですな。

が、盗まれたはずの本尊が厨子に収まっていてグダグダに。南渓はにこやかに話を進めるも、一瞬だけ「全てお見通しじゃぞと」と釘を刺して終了。

帰路に南渓がネタばらし。和尚が隠した本尊を龍雲丸が盗んで元に戻した、と。直虎が龍雲丸の無罪を主張してくれたからだ、という龍雲丸。

何かいい感じでまとめてきましたが、龍雲丸は近藤領の木を盗んでいて、この件で近藤が被った被害は補填されていません。本尊盗難の件は狂言で、この一件については近藤に非がありますが、依然として近藤は被害者であり、龍雲丸は犯罪者。

想像してみましょう。海外から日本へ、犯罪者グループがやってきた。日本で盗みを働き、本国へ逃亡。日本が犯罪者グループの引き渡しあるいは処罰を要求するも、当該国は「犯人ではない」と主張して犯罪者グループを匿い、さらに国内で優遇しているという。

全くもって、おめでてー話だな、おい。

で、バイト君の龍雲丸に、正社員にならないかと勧誘する直虎。龍雲丸が絶対仕官するだろうという、あからさまな前フリで盛り上げ、龍雲丸がサクっと仕官を断って終了。

まあ、勝手にしてくれや。

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