大河ドラマ「八重の桜」 第32回 兄の見取り図 感想

カテゴリ:八重の桜
日時:2013/08/11 19:46

明治4年(1871年)秋、京都の覚馬の屋敷。第1日目から寝過ごす八重、佐久、みね。一方、食事の支度も覚馬の世話も全てパーフェクトにこなす時栄。やることのない山本ウーマンズ。

さらに覚馬の「みなそろって」の一言でうらがスルーされたことにグレるみね。ああ、後に時栄と和解してめでたしめでたし、って展開ですね。

で、八重には『万国公法』を読ませる覚馬。「八重には難しいか?」と挑発する覚馬に「これぐれえ読めます」と答える八重ですが、さすがに外来語や固有名詞はハードルが高すぎて気の毒。ちなみに、八重が読めなかった箇所はノベライズとドラマでちょっと異なります。ドラマでは「日耳曼國」(ドイツ国)で引っかかりましたが、ノベライズでは「伯理璽天徳」で「プレジデント」。覚馬が「国を率いる人のごどだ」と解説しているので大統領のことですね。

また、ドラマで八重が引っかかった箇所の直後には、「羅馬國ノ律法ノ書ニ……」とあったので「ローマ」でまた引っかかったかも。 覚馬との意思疎通もマスターしている時栄に、さらにイラっとする八重。とにかく、「いまのところ」パーフェクトワイフな時栄さん。一般的には、時栄が不倫して八重に追い出されたことになっていますが……。この話を伝えたのは、八重嫌いで有名な徳冨蘆花ですしね……。

翌朝、覚馬を背負って京都府庁に行く八重。今後、覚馬を背負って政府要人宅を回ることになります。この時期、八重が西郷と会っていても不思議はありません。

八重が長州人の槇村にイラっとしていると、京都陳情団が乱入。が、覚馬がマーチャントにワールドワイドなビジネスのオポチュニティーをオファーして解決。ああ、楽天みたいなイカれた文になっちゃいましたね。

その後も覚馬は八重を女紅場の舎監に任命したり英語を学べと命じるものの余計なことは口にせず、覚馬が何を考えているのか分からずイラつく八重。ああ、あるとき本心を聞かされて感動、というパターンですね。

その機会はすぐやって来ました。金戒光明寺、旧会津本陣を訪れる覚馬と八重。覚馬が大広間に座ると、八重がすっと後ろに控える演出がすばらしい。

ここで長州者の下で働いていることをなじる八重ですが、覚馬が『管見』で目指した国の形を語るとたちまち和解。

覚馬「これからは学問がお前の武器だ」

場面は変わって、明治5年(1872年)2月のワシントン。不平等条約改正を打診していた岩倉使節団の下に現れたのは、通訳のニイジマジョー。

進まぬ交渉に、イラだつ木戸。大久保と険悪ムード。さらに、長州人にイラっとする捨松も登場。まぁ、ワシントンの場面に大した意味はなく、きしむ薩長、長州に隔意を見せる会津、アメリカにいたが故にそれらを克服したジョーという視点があった、ということですね。

再び京都。覚馬の屋敷にやってきた西郷。薩摩藩邸を覚馬に売却するためです。ドラマでは西郷のセリフが省略されているため、八重の「高く売る相手は幾らでもおありでしょう」というセリフが不明瞭になっています。これは、西郷のカットされたセリフ「金は、出せるだけでよか」を受けたものだったのです。

 とまぁ、京都編に入って政局パートが激減し、八重の出番が増大したわけですが……正直なところちょっと退屈。大して書くこともないし、困ったな。

2013年 大河ドラマ「八重の桜」キャスト(配役)
大河ドラマ「八重の桜」 主要人物年齢年表(会津編)
もご利用ください。