大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第18回 恋しくて

日時:2011/05/15 21:18

登場人物がそろいもそろって色恋沙汰ばかり考えている、一昔前のトレンディードラマのような頭の悪いエピソード満載の第18回。もはや今年の大河には何も期待していないので、今回も最後まで見ることができました。スルー力を鍛えるのにも有効なドラマです。

今回は天正15年(1587年)の正月から。秀吉太政大臣となり、豊臣の姓を賜ったことが語られます。ご存じの方も多いと思いますが、この「豊臣」は「織田」や「羽柴」などの名字ではなく、氏(うじ)とか姓と呼ばれるもの。名字は勝手に作って名乗れますが、姓を与える権能は天皇が有します。この「豊臣」も天皇から賜ったもので、姓を賜ることを「賜姓」といいます。そして、この豊臣が最後の賜姓であり、言い換えるなら「豊臣は最も新しい姓」であるともいえます。

そうした騒ぎに背を向けた初の前に現れたのが、最上の大命、京極高次。満24歳(数え25歳)。初より7歳年上。このドラマにしては珍しく、年齢相応の配役です。かの佐々木道誉の子孫ですね。 お互いに全く初対面の様子ですが、初と高次は顔見知りでもおかしくありません。高次が生まれたのは、浅井の居城小谷城なのです。とはいえ初が生まれてすぐくらいに高次は人質として信長の下に送られているので、この時点では会っていないかもしれません。会っていても、とても覚えてはいないでしょう。

この2人というか浅井三姉妹と高次には、もう一度接点が生じます。本能寺の変後、光秀に味方してしまった高次は、柴田勝家の下に「一時」身を寄せているのです。タイミング的には微妙なところですが、ここで会った可能性はゼロではありません。

九州仕置きに際し、茶々を呼び出す秀吉。校舎の裏に呼び出して告るようなノリです。ここでは、茶々は手にしたろうそくを2人の間に置いています。心の壁、ATフィールド展開ってところでしょうか。そして、肝心なところでどこにでも顔を出す江がまたもや出現。秀吉の顔に南斗無音拳をかまします。やれやれ。

天正15年夏。まだ九州仕置き中。ガラシャが大坂城にやってきて、バテレン追放令(6月19日)について語り、パードレが追放されてしまうと嘆きます。こうしてキリシタンに対する圧力が高まることが明白な情勢下で、たまの改宗に「ムリは人が作るモノ」とエールを送る江。気楽でいいですね。

秀吉のバテレン追放令の背景には、宣教師が日本人を奴隷として海外に売り払っていたことがあるとも言われており、単純な宗教弾圧として考えない方がよいかもしれません。

7月半ば。九州仕置きが終わり秀吉が凱旋。高次は功により大溝1万石の大名に。高次とツーショットになった初、ファーストクエスチョンは

好きな食べ物!

実に初らしい。でも菓子嫌いにショーック。

凱旋後、あらためて茶々を呼び出す秀吉。茶々は、手にしたろうそくを2人の間ではなく横の台に置いています。ATフィールド解除?

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第18回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。