大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第15回 猿の正体

日時:2011/04/24 20:43

今回は、第3回 信長の秘密と対を成す話です。まず、見ての通り「信長の秘密」「猿の正体」と、タイトルが相似形です。ストーリーも、江が信長秀吉の関係者にインタビューしてさらに混乱し、利休にまとめてもらって、本人と直接対話することで自分なりの回答を出す、という構造。「対を成す構造」というと凄そうですが、単に脚本家の引き出しが乏しいだけかも。まぁ、どっちでもいいことですが。

引き出しといえば、冒頭で茶々が江の髪型チェンジにコメント。髪型にこだわりますね。この分だと、江が御台所になったあかつきには、江の髪型検討会議も開催されそうです。これを恥ずかしげもなくやったら、むしろ脚本家を尊敬しますね。もう、引き出しが足りないなんていいませんよ。ええ。

なお、今回は天正13年(1585年)のようです。江は数えで13歳。誕生日が来ていれば満12歳です。秀吉が「紀伊を取った」と言っていたことから、紀州征伐が完了した天正13年4月以降であることが分かります。四国攻めも行われており、優勢であることも語られていたので、4月から7月の間といったところでしょうか。 というわけで、第3回と同じく秀吉の身辺を探ることにした江。探る理由は、どうでもいいです。一応ドラマ中では言及されていますが。単に第3回と同様にインタビューして回る口実にすぎないんですから。

まずは秀康、秀家、秀勝の様子をのぞき見。人質としてこの場にいる秀康を「おいたわしいことにございます」とコメントする乳母ですが、演じているのが前田健だとあんまり……と思っていたら、秀吉に親しげに話しかける秀康。

江:思い切り懐いておるではないか!

に爆笑。

続いて三成にインタビュー。お茶出しエピソードを語る三成。

江:そなたの自慢話ではないか!

に笑い。

続いて秀長にインタビュー。ここは特に笑いどころナシ。

続いて官兵衛にインタビュー。「秀吉の養女として」と理由を付けて、秀吉の弱点やつけ入るスキを聞き出そうとする江に笑い。

続いて秀次にインタビュー。

江:また「秀」が付くのか!

にまた笑う。まぁ、それが偏諱、通字ってもんですし……。

「男はダメだ」ってことで、女性陣にシフト。

まずは龍子にインタビュー。「龍子の部屋」、レギュラー化しないかな。

続いておねにインタビュー。ここは笑いどころナシ。

締めは純喫茶利休。ここで第3回と同じだというセルフツッコミが入ります。脚本家&スタッフにも自覚はあるようですね。

秀吉と直接対話し、為人の一端に触れたくだりは、ここ最近では悪くないデキだったと思います。ただ、「クレジットされていないのにイチイチ登場させられる豊川悦司大変だな」という思いがよぎって集中できませんでした。

そして、「黄金の猿」ゲット。重さで気付いたということは、金むく? にしては軽々と持ち上げる初。あの大きさの金はもっと重いのでは……。

かつて、鈴木保奈美が今回の大河を「江ちゃんのRPG」と評していましたが、こうしてアイテムを次々とゲットするさまを見ていると、さもありなんというか。

一方、唐突に挿入された徳川パート。「類まれなる何か」(何かって何だ?)を持つとageられまくりの竹千代。秀忠は十分有能だったと思うのですが、「類まれなる」って程か? というと疑問が。関ヶ原遅参も、この分だと「徳川本隊を温存するための意図的な遅延」とか言い出しそうですね。

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第15回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。