大河ドラマ「天地人」 第11回 御館(おたて)の乱

カテゴリ:天地人
日時:2009/03/15 21:39

両陣営の緊張が高まる中、本丸に集結する景勝陣営。

金子、武具は十分」

頼もしいことだ。

必要以上に出しゃばってきたお船を相手に、仙桃院の口から出てくる名前は実子の景勝ではなく兼続。仙桃院、なぜそこまで兼続プッシュなんだ?

もちろん、お船も立場をわきまえず兼続オンリー。
「そなたが鬼になるというなら、私は夜叉になろう」「そなたには私がついている」
って、人妻のセリフじゃないな。兼続はお船を大して意識してなさげなのが特にイタい。スクールウォーズ、お前はもっと怒っていい。 景勝は何してるかというと、今ごろ「義があるのか」と悩む始末。遅いよ。それに対して、「(ウソの)遺言はどうなる」と諭す兼続。やっぱり義がないじゃないか。これが義の人謙信に後継指名された人物の「義」。

景勝がクヨクヨしているうちに、1発の発砲から御館の乱スタート。その直後に雨が降ってくるわけだが……おや? このドラマでは「雨=鉄砲使えない」じゃなかったのか? 土砂降りの中で景虎軍は撃ちまくってたが。鉄砲戦術に一日の長があり陣地構築もしていたはずの織田軍は、なぜ手取川で負けたのかのう。それはともかく、兼続、相変わらず上杉同士なら戦えるんだなぁ。

ところで、御館は上杉憲政の屋敷なのだが、憲政は完全スルーかい! 景虎軍に乗り込まれて困惑する憲政とか見たかったのになぁ。憲政を出さずに、道満丸が景勝軍に殺されるエピソードをどうするつもりだろう。

さて、今回の爆笑シーンは最後に待っていた。「兵糧が尽きかけている」って(笑)。「金子、武具は十分」って確認しておきながら、兵糧は確認しとかなかったのかい。しかも、「尽きかける」まで気付かなかったのか? 少ないとか、いつごろ尽きそうとか、誰も確認しなかったのかよ。面白すぎて腹がよじれる。

原作では、景虎軍が米倉から兵糧を持ち去ったため、1カ月分しか残っていなかった(しかも交通が分断されて春日山城は孤立中)という話なのだが。それを「大変だ! 尽きかけてる!」としたのでは頭が悪いと思われてもしかたがあるまい。

それから、光秀のようなチョイ役(天地人では不要なキャラ)にいい役者使いすぎじゃね? 鶴見ならほかにもっと使いようがあるだろうに。もったいないなぁ。