大河ドラマ「功名が辻」 第29回 家康恐るべし

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/07/23 21:54

不覚人 信雄が初登場。家康との会談シーンは、「新史太閤記(下)」のとおり。

そして、小牧・長久手の戦い。スルーされるかと思ったが、鬼武蔵(森長可)&池田勝入斎が出てきてちょっと安心。そして勝入斎が中入りを進言して秀吉が許可する部分は、「功名が辻 (二)」。名人久太郎は出てこなかったが(泣)。そういえば、勝入斎の娘で長可の妻が、後に中村一氏に嫁ぐはずなのだが……。乙葉は一体何者なのか?

原作の一豊は、秀次隊の総崩れ時に同じく必死に逃げ、十両の馬「唐獅子」を失ってしまう。カブトも具足も捨てて逃げる有様だったのである。ドラマの一豊は、何だか余裕があったねぇ。 そして、秀吉は関白に。「秀次をかばったから」というヘンテコな理由で一豊に長浜城を与える秀吉。先週の加増しなかった理由も今週の加増した理由もまるで説得力がない。

ちなみに、原作では秀吉の関白就任前にも一豊の加増が行われ、若狭西縣7000石となっている。一豊からそれを聞いた千代は喜ぶフリをしつつ、26歳で近江水口4万石となった三成と40歳弱でいまだ7000石の一豊を比べて「なんと、遅々たる御出世であることか」などと考えていたりする。一方の一豊は、「おれもまんざら捨てたものではあるまい」などと威張っていて結構トホホ。

ともかく、一豊は近江長浜2万石となる。これでようやく、本能寺の変の際に、信忠を見捨てて女装して逐電した康豊が家臣となる舞台が整った。

だが、長浜城はよね姫の死亡フラグなんだよなぁ……。