大河ドラマ「功名が辻」 第18回 秀吉謀反

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/05/07 21:44

さて、今週の大河ドラマ「太閤記」はかなり原作に忠実(というか丸写し)であった。あ、太閤記じゃなくて功名が辻だっけ。

手取川直前での撤退で緊迫する羽柴家中。「よねだけは助けたい」とのたまう千代だが、よねを身ごもっていると知りながら自害しようとしたことはすっかり忘れた模様。上司の前でに公然と反対して恥をかかせたりするなど、賢妻というより超愚妻である。

閉門蟄居中のドンチャン騒ぎから弾正の謀反で謹慎を解かれるまでの流れは、『新史太閤記』のまま。特に、猿楽舞の前での「美濃の国を長略し、近江を云々」という演説は、完全に丸写し。オリジナリティの欠片もないが、静御前がオリジナリティを発揮すると一気にクソ化するのでこれでよし。

しかし、柄本がハデなカッコをするとバサラな師直に見えるな。ねねも衣装が豪華になるに従って滝山化してるし。 そして、超都合のよいタイミングで松永弾正謀反。大河内教授お久しぶりです。教授 vs. 弁護士か?

松永久秀イベントはあまりにも有名だが、実は『功名が辻』も『新史太閤記』も平蜘蛛ハギング自爆の話には触れていなかったりする。にしても……信貴山ドッカーンすごすぎじゃないか? ああ、2年連続で「ドッカーン」を見せられることになろうとは。衣川の持仏堂のトラウマが蘇るぜ。そういえば、去年の重衡と今年の久秀で、東大寺の敵も2年連続の登場。大仏焼かれまくりである。

今回はラストシーンにて、ようやくモアイ官兵衛登場。『新史太閤記』に従って「くわんぴょうえ」と呼ばれるのかと思ったが、普通に「かんべえ」と発音されていたな。ちと残念だが、実際に「くわんぴょうえ」などと発音されたら違和感ありまくりだろうな。

ふむ、次回は荒木村重登場か。村重×謀反+黒田官兵衛+竹中半兵衛×死亡フラグか……松寿丸イベントのフラグ立ちまくりだが、あすなろ君は松寿丸を助ける間もなく死んでしまいそうな勢いだったしなぁ。

ちなみに、『新史太閤記』上巻は、
この長途の道中で半兵衛はついに起てず、行きついた播州の陣中で病没した。
という1文で終わっている。というわけで、次回で原作の半分を消化ってところか。

ん?