大河ドラマ「功名が辻」 第16回 長篠の悲劇

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/04/23 21:30

毎回、時代劇の雰囲気ぶち壊し&ガセビア風味のアバンタイトル。今回気になったのは、「6貫=50万円」。山内一豊 負け組からの立身出世学によると1貫=1石(8万円)なので、6貫ならば約48万円。をを! ほぼピッタリ。まぁ、「~立身出世学」の著者である小和田哲男氏は「功名が辻」の時代考証を担当しているのだから、数値が合うのは当たり前なのだが。

ちなみに、1貫が1石で1石が8万円という説には異論もあるし、大和田説に従うと一豊が買う名馬が安すぎるきらいがあるので個人的には違和感を持っている。名馬の値段についてはまたそのうち。

で、ドラマ本体はというと、クソ脚本に萎え萎え。何これ?

まず、源助の長篠行きをめぐる説得シーンが長すぎ。ダラダラしすぎ。むしろ、「馬防柵を作るだけなら安心」とばかりにみんなで気楽に送り出した方が悲劇になったのでは? しかし、どう考えても死ぬって感じじゃないなぁと思っていたら……。源助犬死に。お前バカか? 全然同情できないんですけど。イラクに遊びに行ったヤツと同じではないか。

勝手にフラフラ戦場に舞い戻った源助。どう考えてもその死は自業自得だが、千代に言わせると一豊と千代の責任だそうな。秀吉まで責任感じてるし。馬防柵を作っているときに武田の物見にヤラレタとでもするならともかく、源助の死なせ方にムリがありすぎてその後の展開がすべてグダグダ。

旭を笑わすためにヘンな顔をする千代には引いたし、「面白い顔をしてくれ」と頼む旭のセリフも不自然だろって感じだが、スズメにはちょっと感心。本来はあすなろ半兵衛あてのメールで使われるはずだった「転ぶスズメ」をここに持ってくるとは。ま、源助&旭のエピソード全般が不要なので焼け石に水だが。で、強制離婚される夫が野口ゴローか。とことん旭の話を引っ張る気だな。

千代もようやくよね姫ご懐妊。が、耐震強度不足の姉歯物件屋敷でペッチャンコ……。