大河ドラマ「功名が辻」 第9回 初めての浮気

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/03/05 21:59

今回は「国盗り物語」風味がなかった代わりに「新史太閤記」率がアップ。ニャンまげ家康が殿軍の秀吉に鉄砲を置いていったり、金ヶ崎からの撤退後に信長が「両人の働きなくば…」といって秀吉と家康を賞するエピソードは、まるっと司馬太閤記のまま。ふむ、元ネタ探しをしながら見るのもなかなか面白いな。

また、堀尾吉晴と中村一氏のキャラが明確に書き分けられていたのはよかった。一氏はロンブー淳とどこかカブっていて違和感ないし。その一氏は一豊が200石に加増されてふてくされていたが、アンタどうせ圧倒的な大差で追い抜くやん。

さて、いよいよ「功名が辻」のお色気担当、六平太のセフレ小りん登場だが……。 この人、あまり時代劇向きじゃないね……。仲間もだけど(何だあの悲鳴は)。

登場からの話の流れはほぼ原作どおりなので、特に話も破綻せず突っ込みどころもなし。本来はもうちょいエロいシーンなのだが、NHKではあれが限界だろう。

しかし、一豊の機密漏えいっぷりはどうにかならんものか。小りんに情報を漏らしてしまうのは原作どおりなので文句はないのだが、この大河では余計なオリジナルエピソードですでに2回も漏えい済みなのである。一豊、ダメすぎ。しかも、原作では一豊が漏らした情報は大して価値がなく、大勢に影響はなかった。んが、ドラマでは信長の狙撃に結びついてしまうのだから切腹モノである。

一豊のヘタレっぷりはまだ終わらない。なぜ自分から千代にゲロするか。ここで詫びを入れてしまったら、今後また同じことをしでかす一豊がよりバカっぽくなるではないか。「初めての浮気」などというセンスのかけらもないサブタイトルのおかげで、またイタしてしまうのは確定だし(原作では3回だったかな)。

原作では最後まで小りんとの情事は隠し通すのだが、バレる展開にするなら千代に「一豊様の浮気はまるっとお見通しだ」とでも言わせればいいものを。言わせたら萎えるけど。