大河ドラマ「功名が辻」 第4回 炎の中の抱擁

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/01/29 21:46

最悪。つまらない。今日は何度も失笑できました。最低の脚本を本当にありがとうございました。

キューピット半兵衛プロデュースの逢引シーンは見てらんない。ベタベタした悲恋風味話がウザイ。そもそもこの時代に惚れた腫れたもないだろ。「まことの恋」とか、時代錯誤なセリフもウザイ。何このトレンディドラマ。あすなろ半兵衛はちっとも策士っぽくないしなぁ。ヤツの策って、織田軍をヒモで転ばせたくらいじゃないか? 小学生のイタズラレベルだよ……。

一豊と千代を中心に展開する稲葉山攻城戦もショボかった。お前ら、落城のドサクサに何してるんだ? 2人の仲を許す市之丞の感覚も、現代の親父みたいで萎える。とにかく、1~4話までのつまらなさには実にガッカリ。「利家とまつ」並のダメっぷりである。

今回の救いは、

・実験に失敗した博士みたない市之丞
・一豊の性教育を押し付けあう吉兵衛&新右衛門

だけか。本当にありがとうございました。 そういえば、今回堀尾吉晴が初登場。ムチャクチャ身分が低そうだったのが気になったが。堀尾氏といえば、吉晴の父泰晴尾張岩倉城城主織田信安に仕えており、吉晴自身も岩倉攻城戦に参加。岩倉落城により浪人し、後に秀吉に仕えることになる。ここまでは、どこかの誰かとほとんど同じ経歴である。

さて、ドラマではいまのところ秀吉に妙に重用されている一豊だが、今後どうするつもりか。史実では、秀吉が一豊を評価していたとはとても思えない。少なくとも、吉晴や中村一氏よりは。豊臣政権下にて、吉晴と一氏は生駒親正とともに三中老になるが、一豊は役職なし。知行も、一豊の掛川6万石は吉晴(浜松12万石)や一氏(駿府14万5000石)の半分にすぎなかったのである。

一豊美化と実際の低い待遇の差が、後半の歪みにならなければよいが……。