大河ドラマ「義経」 第36回 源平無常

カテゴリ:義経
日時:2005/09/11 20:44

「回想の出演」に軽く笑った後は、あまり芸のない総集編を約20分見せられる。発泡スチロールの碇にあらためて失笑。というか、あんな安っちい小道具を持たされた阿部ちゃんの心境を思うと切なくなるな。

それはともかく、お徳の何気ないセリフにビビった。お徳が平忠盛の時代から平家とかかわっていたという話はお徳と清盛の会話からも伺えたが、「若武者の清盛」「鎧をこさえた」だって? お徳はいったい何歳なんだ? 1118年生まれの清盛が若武者のころ……。13、4歳くらいで初陣として、鎧をこさえたのは1131、2年辺りか。壇ノ浦が1185年だから、50年以上は経っていることになる。鎧作りのスキルを身に付けていたくらいだから、50年前にはすでにそれなりの年齢だったであろう。

お徳が高齢なのは構わんが、にもかかわらず都から壇ノ浦まで、わざわざ「戦見物」に出かけるバイタリティ。すげぇババぁだな、おい。

ショボーンとしたグッドスイマー宗盛にはちと笑った。総大将を知盛にしちゃう責任転嫁技にさらに笑った。そして、よりによって清宗にまでたしなめられてもう一度笑った。都落ち以降、わりとまともな総帥っぷりにやや失望していたが、昔の宗盛復活でうれしい。ただ、ヨッシーとのからみはあっさりしすぎのような。知盛のときにも感じたが、因縁がぜんぜん生かされていない。

次は平家ギャルズとのご対面だが、何だあの髪は。一瞬、「壇ノ浦夜合戦記」も原作に加えたのかと思ったぞ。着替えさせたのなら、髪もとかしてやるか櫛を渡すくらいするだろう。少なくとも建礼門院くらいはどうにかしてやれって。彼女らも、あの姿で男の前に出るとは思えないんだがなぁ。

話が本格的に動き出すのは来週からですな。予告によると、三種の神器もとい二種の神器を法皇に勝手に返しちゃったみたい。「えっ? 返しちゃったの?」って感じ。こりゃ頼朝がブチ切れるのは無理もないなぁ……。